雨期
umineko
雨が去って
夜が去って
嗚呼
今日も
道路は道路のままで
そのことに
私は安堵する
もう
ずっと長い雨が
私を覆う
黒い雲が
急ぐよ
たましいが
しっぽがそこに
ちらり、と見えた
引き返せない
ワン・ウェイ
それが
私たちだよ
愚かだ
だけど
生きていること自体
奇跡的だと
思わないかい
人が去って
汽笛が去って
私の
心の遮断機が
今
まさに
上がろうとする
霧は晴れた
夜は去った
さあ
あとは
あなたの番だ
自由詩
雨期
Copyright
umineko
2015-08-04 06:50:50