風船
もり



いっぱい いっぱい
吹きこまれてく
目に見えないもの
まるく まるく
膨らんでる
すれ違う人たちの
尖った視線
少し触れれば
バチンと弾けてしまいそう
でもね、
弾けるときは
だいたい 内からで
今までが そうだった
今度こそ
ほどよい按配で
キュッと結び
遊園地で
配りたい





自由詩 風船 Copyright もり 2015-08-03 15:07:19
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