眠れない過眠症
愛心

夜は眠れない

淋しくて寂しくて
明日が怖くて 苦しくて

外はもっと怖くて
死ぬこともできず

喘ぐように呼吸して
無音の闇をもがく

せめて窓から月が見えたなら
せめて誰かの声が聞こえたなら
せめて貴方の体温が傍にあったなら

こんなにも怯えることはなく
この優しい時間を愛せるのに

朝になり 全てが動き出して
やっと体が限界を伝えるんだ

朝日の中で眠り 世界から置いてきぼり
そして 夢で 悲しきかな 貴方に出会う

幻の貴方に出会う

このまま覚めなければいいのに


自由詩 眠れない過眠症 Copyright 愛心 2015-08-03 00:14:58
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