炭酸Odyssey
ハァモニィベル
深夜の静寂が
緻密に濾過されて
私は冷い計測器になる。
いったい
どこまでが
夜なのか
孤独な歩幅の
ちょっとそこまでの
探求
旅立った
サンダル履きの冒険者の
行く手に 現れた〈それ〉
街燈の周りで騒ぐ
一風変わった奇習と奇祭。
闇の中の僅かな光への飽くなき挑戦
羽をバタつかせ繰返す軌道
百年も眺めているような
懐かしいほど贅沢な
夏の
夜の歴史
自由詩
炭酸Odyssey
Copyright
ハァモニィベル
2015-08-02 23:10:47