苦転サヴァイバル
たけし

何度飛び降りようとしただろう
日々続くこの原因不明の激痛に
その都度、何か引き戻す力が働き
こうして生きているこの己

一回目はただただ驚き
二回目は俄に怪しみ
三回目で了解した

真理の尻尾は
生きて在るうちに
掴んでこそ真を刻む



今また俺は激痛の渦中に揉みくちゃにされ
布団を独りノタウチ廻る
悲鳴をあげながら

なんにもないところに逝きたいんだ!

そう叫ぶ心のなか、

<何もない処には全てが在り
生あるオマエに関わっている>

あの引き戻す力の響きを聴く

確かに確かにその木霊
私は聴取し耐え続ける


生きて在る者、生きて在れ!

魂fullpowerで充たし


自由詩 苦転サヴァイバル Copyright たけし 2015-08-01 17:36:31
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