平日
深水遊脚



平日の散歩 みえない境界を侵しみえない迎撃に会う


バールのようなものでこじ開けた栓 闇が溢れて夜がまた来る


行き止まりで掴む鈍器のようなもの 来た道戻る鉛の視線


切れ味は優しさと知る 君の研ぐ音色が揺らす誰かのリズム


本を読み浴びるように読み身につけた著者の燃えカス掃く月曜日


短歌 平日 Copyright 深水遊脚 2015-07-30 11:01:21
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