狐の嫁入り
ガト

こがねの日が差す
金色の夕立は

さぞや美しい狐が嫁に行くのかと
思わず微笑む天気雨

夏は
今も昔も懐かしく
子供の頃と同じ空

うちわで扇ぐゆるやかな所作
遠い昔に見たしぐさ

この世のものとは思えぬ
雨も
こがねも

永遠を生きる母という名の生き物に
そっくり私がなって、なお


自由詩 狐の嫁入り Copyright ガト 2015-07-29 18:09:51
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