棚卸
もり


チュートハンパな詩を書くぐらいなら
いっそ 黙ってくれ
そう言い聞かせて
アルバイトを週6にしたんだけど
深夜のドラッグストアに
鳴り響く 電子音で
睡眠導入剤の数を数えながら
おれはまた 神さまのホクロの数を
数えようとしてる
避妊具とか 精力剤が
おれに

「いつか」がもう来てるよ!

って知らせてる

蒸篭と冷蔵庫を行き来するような
毎日に
たしかな匂いは
フィルターぎりぎりまで
吸うセブンスター
おんぼろバスに揺られた弾みで
また背中押す 一行を探してる

チュートハンパな詩を書くぐらいなら
いっそ 黙れ。

職場の同僚に
「詩とか書くよ、」
って言ったら
マジで心配してるような目

そうさ、

さよなら葛藤さよなら葛藤さよなら葛藤さよなら葛藤さよなら葛藤
さよなら葛藤さよなら葛藤さよなら葛藤さよなら葛藤さよなら葛藤
さよなら葛藤さよなら葛藤さよなら葛藤さよなら雑踏さよなら葛藤

さ・よ・う・な・ら!








自由詩 棚卸 Copyright もり 2015-07-29 09:32:19
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