ふた
はるな


そのふたは
正規のものでなかったので
がちりとはまって
もう取れることはなかった

しかたないのだ
知っていてしたなら愚かなことで
知らずにしたならもっと愚鈍で
かといって開いたまま過ごすこともできなかった
身体にした ふた


自由詩 ふた Copyright はるな 2015-07-28 22:29:44
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