あおば

            150726

車ごと埋められた僕たちは
炎暑の中で窒息している
国の成り立ちはかなり暴力的だと信じているので
これも新しい国への礎になれるのかなと信じて
酷暑の中を陸続と続く車列にガソリンを供給している。
燃料税にも消費税が掛かるので二重取りだと感じながらも
いつまでも車列は続く
大雨の後には
虹が出たりして
一瞬の天国模様を描いて見せるが、素人のボランテイァ演技は長く続かない
本職を探し、国中を彷徨う人も少なく、いまや、絶滅してしまったのではないかと
信じられているが
本職の虹作りは気ままなので
誰も居ないところで好きなように演じて楽しんでいるのだ


自由詩Copyright あおば 2015-07-26 20:14:47
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