花かんむり
高原漣
見上げれば桜花の天蓋
わたしは樹の下の死骸
たたかいに敗れねむる
幾千の同胞と共に
春の梢に再会を誓い
散っていったものたち
空の眼窩が見つめる先に
真白き桜花の天蓋がある
自由詩
花かんむり
Copyright
高原漣
2015-07-25 03:08:37