眠れぬ夜に
レタス
墨染めの
闇に漂う
残り香に
彷徨いながら
誰か名をよぶ
酔い酔いて
三千世界に
遊ぶわれ
伽羅を抱きしめ
明日を占う
沈みゆく
夜中の遊び
限りなく
我をわすれて
琥珀を浴びる
音の無き
夜の狭間に
歩くのは
幼きころの
ならいに続く
あま駆ける
龍になりたし
おんおんと
今は眠りて
母の歌聞く
短歌
眠れぬ夜に
Copyright
レタス
2015-07-18 04:24:52
縦