夜会
ヒヤシンス
絶望のたゆたう夜空に黄緑色の言の葉は寄り添い、
音楽を友として今まさに昇天しようとする魂よ。
君のその美しい羽はなんであるか。
此岸より望む大河の流れに身を任せるのか。
ああ、粒ぞろいの音が紫色に染まるとき、それは薔薇だ。
君は夢うつつのまま絶望の闇に消え去ろうとしている。
生と死の境をひらひらと漂う姿の悲しさは
彼岸に咲き乱れる花々の誘惑を受容するのか。
夜会の正客は貴方だ。
匂い立つ香料も全て貴方の為のもの。
存在価値はここにあるのだ。
夜会もやがては幕を引き、
満天の星空に薔薇はその吐息を漏らすのだろう。
私は貴方の絶望に寄り添うことを誓うのだ。