【 私の友だち履歴 】
泡沫恋歌
こんなの詩じゃないと
お叱りを受けそうですが
まあ、いいだろう
と、寛大な心の方はご覧ください
*
小さい頃のわたしは
引っ込み思案で 恥ずかしがり屋
自分から友だちをつくれなくて
誰かが「あそぼう」と声をかけてくれるのを
じっと待っているような子でした
そんな私に初めてできた友だちが
あゆみちゃんです
目が大きくて 色が黒い女の子だった
家が近くで同じ社宅に暮らしていました
毎日おままごとをして遊んだけど
幼くて印象に残っていない
小学生の五年生の時に
転校生の女の子と仲良しになった
絵がとっても上手い よしこちゃん
ノートに描いた漫画を見せ合いっこしました
この子との出会いが
将来漫画家を目指す切欠になったみたい
中学に入って一番仲良しだったのは
まゆみちゃん 身体が弱くて
ほとんど学校に登校できませんが
いつも成績はトップでした
おっとりした性格の彼女とは
時々 今でも会ったりしています
地元の女子校に入学しました
高校二年生から親しくなったのは
ちょっと変わった女の子 ようこちゃん
行動的な彼女と漫画の同人誌を発刊したり
二人で東京の一流出版社を巡ったりしました
やり手の彼女は 今では女社長です
社会人になってからも
主婦になってからも
いろんな人と親しくなりましたが
友だちというほど打ち解けられない
単なる知人といった
便宜上の友人関係だったと思う
ネットを始めるようになって
詩や小説をブログに書いたり
サイトに投稿するようになったら
創作仲間のグループができた
お互いライバルであり 親友でもある
彼女たちとは旅行したりする間柄だ
友だちってなんだろう?
そんな疑問を自分にぶつけてみた
たぶん それは相手を理解しつつ
お互いを高め合う関係なんだ!
わたしは今
満ち足りた友情に出会えたことを
心から感謝している
*
ご拝読ありがとうございました
2015/07/15
この文書は以下の文書グループに登録されています。
「詩人サークル 群青」