ぼくのばくだん
瑞海


僕は体の真ん中に
時限爆弾を持っている
これお母さんも知らないんだ

いつか時間がきてしまうと
僕の胸が張り裂けて死ぬ
胸が張り裂けるような思い
とかいうけど
僕のは物理的なものなんだ
たまったもんじゃない

君が植えた
胸の爆弾は
カチコチと
音を出して
僕と君とを
繋いでいる

爆弾をつける代わりに
君は僕のそばにいることを誓った
でも寝ているばかりだ
未だに何をしているのか
さっぱりさっぱりなんだ

そんな君は今満月の夜に
僕の額をそっと撫でて
頰、首筋へと手が流れ
0.3秒の接吻

ああ
そのあとは
僕の足の筋肉は震えて
三段跳びで君の背中に飛びついて
髪の香りが鼻に溶けて
破裂 はれつして
赤い夏の日が来るんだろうなあ




自由詩 ぼくのばくだん Copyright 瑞海 2015-07-14 21:16:29
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