正夢
はるな
ゆく道には死がしきつめられており
きた道にもまた同様にある
足元をちょっと切りぬいて四つに割り
オーブンにいれて温める
角の溶けたところをみてとりだして
塩と蜜とで齧ってみれば
なんの味もしないわたしの夢である
自由詩
正夢
Copyright
はるな
2015-07-14 01:04:17