老いの演繹(五)
信天翁

             卒寿となって
    おひとりさまは やっと気づいた
連日 体の苦情を おのれに呟いているが
        そのことだけでも 実は
        在り難いことなのだ と
    いづれ 呟く精力 気力が失せて
鎮魂の四次元に 埋没させられるのだから
      先人は教えてくれているのだ
  きょうが最後とおもって いきよ と


自由詩 老いの演繹(五) Copyright 信天翁 2015-07-11 16:11:10
notebook Home 戻る