銀の雨
レタス


さらさらと
霧雨がふり
渡すのは
銀砂のような
きみの頬笑み

窓越しに
銀の雨降り
珈琲の
苦さに映る
君の面影

てのひらを
静かに濡らす
銀の雨
微かに過ぎる
時計の音聞く

さめざめと
肩を濡らした
銀の雨
時を越えては
苦い味する

伽羅香を
焚いたゆうべに
咲く花は
銀色かおる
甘い残り香



短歌 銀の雨 Copyright レタス 2015-07-07 22:34:41
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