ume plum
mizunomadoka

誰も住んでない荒れた庭の
梅の木の下にしゃがんで実を拾った
洗ってヘタをとって凍らせて
たっぷり一年梅づくしだった

味をしめた私たちは
今年も荒れた軒先に座って
梅の実が落ちるのを待っている

直接もぐと怒られそうだから
カラスもキツネもアライグマも
辛抱強く待っている

梅雨が開けたらお別れね
今度は子供たちを連れておいで









自由詩 ume plum Copyright mizunomadoka 2015-07-03 01:00:06
notebook Home