影 走る
はて

高架の脚の隙間から西陽が差していて
線路の上にはまだ青い空が乗っている
僕の足元には脚の影が規則的に並んでいる

時折、電車の音だけが走っていく

のんびりと歩いている僕を
電車が追い抜いていく

影の枕木
白線レール

僕がいるのは
平べったく大きな
欠点だらけの線路

平行に並んだ線路を違う速度で
互いに見えない影だけが
進む
時折
走る


自由詩 影 走る Copyright はて 2015-06-28 01:24:48
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