悲しみ
レタス


ひとつとして同じ物は無い世界にいきる
夢はひとつとして同じ物は無い
だが人はひとりで歩く哀しみに騙され
群れようとする
己を守ろうとして群れをつくる

均一を図る愚かしさは恐れからやってくる
そして人は満足という欺瞞に騙される
人が頂点であるという夢に全ては騙される

人に生まれた悲しさは
三千世界の頂点に生まれたという錯覚だ

生まれることは死を意味し
めでたいと言えるのだろうか

幼い頃から恐れた死の夢

いまはもう忘れた記憶



恐れはきえた



自由詩 悲しみ Copyright レタス 2015-06-22 23:46:18
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