東京
もり
東京は
遊ばれた街
沢山の若い手が
お前の肩を抱き
煌びやかな夢を語っては
意気込むけれど
ちょっとうまくいかなくなれば
とたん後ろに目を向けて
故郷の微温湯に
帰る巣を見つけちまう
それでもお前はとことん着飾り
金波 銀波のネオンサイン
また新しい誰かに身を預け
何にも言わずに聞いている
ガラス細工の夢うつつ
その無口さは
全てを語り
その寛容さは
羅針盤を粉々に
「楽しかったよ。」
東京に遊ばれた
とある男が捨て台詞
自由詩
東京
Copyright
もり
2015-06-19 17:09:03
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