弱者は死ぬしかないのか
乱太郎


生きたいとつぶやいて
誰も聞いてはいない
つらいと叫んでみても
塞がれてしまう善者と呼ばれる耳

もう話す気力もベットから起き上がれず
吐く息だけが孤独を慰める
君の願いは
死の恐怖から逃れたいだけと

なにもしてあげられない僕がいて
それでもいいと
労わる君の手が震えている

多くの不特定多数の貧困と病魔
顔も見えない人々

僕は君に出会えて
君は僕に出会えてと

約束は
最後は必ず君の手を握っているから


自由詩 弱者は死ぬしかないのか Copyright 乱太郎 2015-06-16 14:39:18
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