黒曜日
るるりら
ぐおんと
いしきの
たきつぼ
おちれば
あぶくに
つつまれ
呼吸の
できない
じぶんが
いた
『 尾鰭よ!』
と、つよく
念じる
「 ねぇ、きみ ナイーブ とりかえしな」
そう言ったのは
魚の長( オサ )
「 魚尾( ぎょび )を とりもどした にんげんのみ
自由だ」
そう云う やいなや
どさどどどさ
あぶくは なぜだろ原稿用紙
しろいかみへ 変化したぞ
あぶくのなか
ちらつく 魚群の 鱗が 乱反射
だからさ
わたしが詩を 書くのは
原稿用紙には あるのさ あのときの魚の 蘇生が
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メビウスリング勉強会参加作品
2 4 6音で、構成している詩です。