寄生虫
アルビノ
ガラス瓶に入ったら
出られなくなった
壁は透明で
外のようすはよく 見えた
きれいなものが見えて
手に入れたいと思った
愛しいかたちがあって
触れてみたいと思った
透明な壁が
きゅきゅっと鳴いて
ぼくは手を引いた
自由がないなら
死ねばいいなんて
死ねばいいなんて
言うのは簡単で、
ぼくはガラス瓶を
テーブルから落とすことも できない
自由詩
寄生虫
Copyright
アルビノ
2005-02-10 14:22:14