日本の詩祭・朗読ステージ―町田康氏とのかけあいより―
服部 剛
え~、今回ゲストでお呼びした町田さんが
中也さんのことを書いて、朗読して
僕等も5人で、中也さんの詩を、朗読して
会場のみなさんも!聞いて下さり
どうやらこの会場に訪れた
空気中に漂う中也さんが
どうやら、歓んでいるようです
中也さんがもし、ここに来ていて
麦酒飲んで、酔っ払って
町田さんの体にすぅと入って、語るなら
さぁ今はどんな気分ですか? どうぞ!
「 しばいたるわ」( 会場・笑)
はい、じゃあ、次の質問でございま~す
「 なんかお前、でっかい蝶ネクタイなんかして
スーパーの催事場のおっさんみたいや」
はい、そんな気分でございます
そんでもって、中也さんがここにいたら…
( 詩は〇〇である)と言いますかっ?
「 ん?( 一瞬沈黙する)――はい、次いこ」( 会場・笑)
はい、そうしましょうではまじめな質問をひとつ…
中也さんへレスポンスの詩をたくさん書いて
大変だったと思いますが
中也さんを近くに感じた、瞬間は?
「 うん、それはあるね…書いてる時は
自分の中で(なにか)が出ていて
しんどいって言うより面白いんですわ」
ほぉ…さすがですねぇ…
以上僕からの質問でした
ありがとうございやしたっ!( 気合の一礼)
「 したっ!」( 同じく一礼)
さてここからは、他のメンバーも質問を…
じゃあ、はい、挙手制にしましょう!
みんな、何か、あ
「 なんでお前が仕切っとるんや」 ( 会場・笑)
はい、じゃあ、最後にもうひとつ、僕から…
どうやって、立ちあがりますか?
かなしいとき
「 スーパーの催事場に、いきます!」( 会場 どっ と笑)
以上、朗読隊の5人でしたぁ
( 揃って客席に一礼後、舞台から降りてゆく)
( 場内・拍手・拍手・拍手・手・手・手・手・手……………)