愛歌・序章《春》 こんがらかったきみの髪に
南無一


こんがらかったきみの髪に
巻きつかれたぼくの指で
ふたりの悲しみを
解いてみよう

いろんなところで道草をくい
いろんなところで道に迷いながら
いま やっと きみに辿りつけた
これまでのぼくに生き方が
間違っていなかったことに
きみに遭えて 気付いた

こんがらかったきみの髪に
巻きつかれたぼくの指で
ふたりの大切な夢を
描いてみよう

四月のお日さまは とても
あったかくって
やわらかなひかりで
きみとぼくを抱え込んでいる
きみのニキビだらけの頬っぺたは
いつ ぼくのものに なるんだろう



自由詩 愛歌・序章《春》 こんがらかったきみの髪に Copyright 南無一 2015-06-07 22:26:54
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