梅雨
たもつ
ページを捲っていくと
その先に
廃線の決まった駅がある
名前の知られていない従弟が
ベンチに座って
細い背中を掻いている
とりとめのない
日常のようなものは延々と続き
梅雨の晴れ間に紛れ
海が消しゴムで消されていく
自由詩
梅雨
Copyright
たもつ
2015-06-05 22:58:12
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