Liquefied germanium
楽歌

所詮は自慰に過ぎないのだと、バッサリと切り捨てた感情の裏っ側にある優しさはきっと、
先端にヌメるアレみたいな、ほら、あんな感じで知らない間に繋がりを期待してるんだって



摂氏952度で焼かれたい
五月病を跨いで32番目の憂鬱な夜
寝言で怒ってくれたってかまいやしないのに
規則正しい寝息、36度5分


誰かが書き落としたことば
献立の一品
咀嚼して、自慰、する
楽天的な曖昧さで妄想
朝勃ちに惑う便器の口
夕立に憂う八仙花の萼


穢れを知れば濡れ手の自慰
貶めてなお死ヌ気の秘部に
恋せよ乙女
どこまでも前衛的な嘘
その棲み処への道程





自由詩 Liquefied germanium Copyright 楽歌 2015-06-04 02:07:06
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