悲しみの季節
未有花

くちびるから悲しみのエコーもう二度とさよならなんて言いたくないのに

金色の雨になって会いに来て閉じ込められた私はダナエ

ひとしずく君の涙がこぼれたら小瓶に入れて取って置きたい

聴こえるか心の奥の潮騒が寄せては返すこの悲しみが

思い切り泣いたらきっと海になる部屋いっぱいの涙の雨で

さようなら今でも耳に残ってる別れの言葉嘘だといいのに

また廻る悲しみの季節に涙して空も泣いてる土砂降りの午後


短歌 悲しみの季節 Copyright 未有花 2015-06-03 09:23:44
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