NEKOTALGIA・Ⅵ <夢みるNEKO>
南無一



NEKOも夢をみるのかしら?

幼いころからの 疑問

死ぬまでに解きたい 謎

腹這いになって本を読んでいると
いつの間にか 背中にのって まるまっている

夜、寝るころを見計るように
階段をあがってきて 布団のなかに もぐりこむ

隣には いつも そっと やわらかなぬくもりがいた

おぼろげな追憶の日々の ひとこま

遠い記憶のなかの やさしさ

気づいたときには 姿がみえなくなっていた

そういえば NEKOの足音を聴いた覚えがない

五月の午後の光りに まどろみ NEKOになった夢をみる

NEKOは 何色の夢をみるのかしら?



自由詩 NEKOTALGIA・Ⅵ <夢みるNEKO> Copyright 南無一 2015-05-25 22:32:32
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