微笑の群れ
かんな




夜の海辺を
韻を踏んで歩くと
奇妙な砂利は
ペイントされ
同じ表情をかもす
眠りに落ちた
カモメの泣き声を
閉じ込めた貝殻に
吹き込んだ愛について
空き缶に零れた
海の欠片の舐めれば
煙草の吸殻に
滲みやすい
失恋が溶けた






自由詩 微笑の群れ Copyright かんな 2015-05-22 15:51:21
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