あからわまでの詩
じまさん
新しい朝がまたやってきた
いつもと同じ朝がやってきた 人々は
歌を歌い 私は真っ黒な
絵を描く
大きな絵を描く
かすかに聴こえるこの歌は
聴こえるか聴こえないかのこの歌は
苦しい中に作られ
けなされて 踏みにじられ
こうして私の耳に飛び込んでくる
さっきはごめんね
死にたみがやってきて
全てのものが
世界の終わりに見えてしまって
それを歌にして伝えたかったのです
立ちすくむほどの恐怖に晒され
小さなことでさえもつまづき
つらいつらいと心の底から嘆いている
天秤にかけられている
どのように避けろと言うのか
流るる時に逆らう術も知らぬ
人間のエゴによって
塗りつぶされた真っ黒な地球
根をはった草木が
のびのびと色とりどりに育つ
まだまだ生きろとみんなに言われる
みんな何も知らないくせに
向けられた刃物
目には見えぬ言葉のナイフ
もういいでしょう、もういいでしょう
闇が再び襲ってきて、発せられた
許されざる言葉を
世の中のせいにする
私は誰なのであろうか