棺桶工場
はるな
星はながいことひかって
ねむるように消えた
わたしたちは棺桶工場のすみにすわって
それをながめていた
とてもとおくながいところを
物語がながれていくのや
歌うたいたちがはじく音符がこぼれていくのを
ここより 低い場所がなければいいね
願ったか 祈ったか もうわからないが とにかく
うす暗い棺桶工場もいまは穏やかに黙って
棺桶になるまえの木枠がばらばらと眠っている
自由詩
棺桶工場
Copyright
はるな
2015-05-08 23:14:29