ある春の日の推測
瑞海


夢かもしれない
春の夜に輝く
何万光年彼方の光も

夢かもしれない
目の前にある
海を染める夕日も

夢かもしれない
あの子に恋い焦がれて
舞い上がりそうな気持ちも

時たま激しい頭痛がやってくる
体をノックする心臓とともに
催促する
現実へと引きずり込み
私を食らうために

夢かもしれない
野原にいるあの子は
夢であってほしい
もう会えないなんて残念すぎる
我儘言うと
醒めない夢であってほしい

醒めない夢の中
夜に溶け合っていく
海になるんだ そうさ
泣いてる場合じゃないんだ
lagが私のあなたとの間にあるから




自由詩 ある春の日の推測 Copyright 瑞海 2015-05-02 19:54:32
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