吉岡ペペロ

地方都市の春が好きだ

雑駁な緑たちが

蔓延ってゆくさまが好きだ

世界が桜の花から解放されて

自由な死体のように日を浴びている

だだっ広い街道に地元の店舗

低い建物が空をでっかく見せている

なんかちがうなんかちがう

伸び伸びとぐだぐだと

環境不可避な季節のように

ほぐれてゆくまで生きてゆくようだ


都会の春は桜から解放されても

コンクリートにしてやられている

車でじぶんを迎えに行く

みんな服を着て歩いている

コンビニまで数メートルを歩いてゆく

都会の春が整然と緑を噴かせている


地方都市の春が好きだ

雑駁な緑たちが

蔓延ってゆくさまが好きだ

世界が桜の花から解放されて

自由な死体のように日を浴びている

だだっ広い街道に地元の店舗

低い建物が空をでっかく見せている

なんかちがうなんかちがう

伸び伸びとぐだぐだと

環境不可避な季節のように

ほぐれてゆくまで生きてゆくようだ












自由詩Copyright 吉岡ペペロ 2015-04-18 08:33:34
notebook Home 戻る