僕と幻
tetsu_
僕の見ている世界は
僕の頭にしか存在しなくて
僕の愛する人々は
僕の見ている幻だろうか
本当の僕は
得体の知れない形をしていて
ひとりぼっちで
薄暗い緑色の中を
漂っているのではないだろうか
幻なのだから
僕が呼吸をやめたら
君も見えなくなる
幻なのだから
悲しむ事もない
「あなたが居なくなったら」
なんて脅しに
怯える事もない
ただ
ひとりぼっちになったら
今辛いこの時も
懐かしく思うのだろうか
君の事を思い出して
後悔するのだろうか
ロープを持つ手は震えている
自由詩
僕と幻
Copyright
tetsu_
2015-04-17 18:10:43