パーソナルスペース
たいら

道端に吐き捨てられた痰
ファミレスで騒ぐ大学生
電車で泣き止まぬ赤子
電車に飛び込むサラリーマン

公共の場
みんなの空間
空気読んで
距離を測って

つかず離れずの赤の他人
見て見ぬ振りでやり過ごす

痰やら尿やら吐瀉物やら
血やらにまみれた地球から
逃げ出す為に僕は宇宙へ
パーソナルスペースへ

そこで僕は絶望する
月に値段が付けられていると知って。


自由詩 パーソナルスペース Copyright たいら 2015-04-13 22:44:21
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