花影
朧月
もう
桜は散るしかないんです
うまれたら
生きるしかないように
ひとは必ず
上をみるんです
花びらを踏みつけながら
あしのうらに
はりついた花たちは
なにもいわずついてくるんです
わたしたちのゆくほうに
それが
間違っていても
私のつみは
どこまでいっても
つみのいろのままだけど
花は
どこからただの影になるのでしょう
あしもとではまだぴんくいろです
どうかわすれないでください
花は花びらになっても
花だということを
たとえあなたのあしのうらにあっても
自由詩
花影
Copyright
朧月
2015-04-12 21:51:05
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