歌うより他ない
永乃ゆち
あの日あんたは笑ってたからそれが正しいことだと思えたんだ
もう二度と会えないとかもう二度と触れ合えないとか
悲しみの材料はいくらでも探せるけど
僕は相変わらず酒とタバコが好きで
今日もこうしてくだらない歌うたってる
あの日誰かが泣いてたことは
知ってたけど知らないふりしたいのさ
あの日あんたは笑ってたからこれが最後なんだと理解できたんだ
もう二度と咲かない花はもう二度と散ることもないとか
綺麗なお話はいくらでも作れるけど
僕は相変わらず酒とタバコが好きで
今日もこうしてくだらなく歌うたってる
あの日ひとつの光が消えたことも
酔い潰れて忘れてしまいたいのさ
これからはお前がお前で光ればいいじゃねぇかって
あんたが言ってたことを
僕はいまだに信じてていまだに歌ってるんだよ
あんたのぶんとか
偉そうなことは言えねぇけどさ
あんたのためとか
恥ずかしげもなく言わせてくれよ
ねぇあの日あんたと見たあの空が
最後の美しさだとして
僕はこれから何を見て笑えばいい?
ねぇあの日あんたと聞いたあの歌が
最後の優しさだとして
僕はこれから何を聞いて泣けばいい?
あんたのいない毎日は
それでも続いていくんだ
あんたのいない毎日に
それでも僕は歌うんだ
あんたのぶんとか
偉そうなことは言えねぇけどさ
あんたのためとか
恥ずかしげもなく言わせてくれよ
あの日あんたは笑ってたからそれが正しいことだと思えたんだ
あの日あんたがなくした歌を僕は歌いながら生きていきます
歌いながら生きていきます