蟻
イナエ
庭に遊び場があったころ
雨の後には水たまりが出来
蒼空を写していた
青空には雲が流れ
雲の中にぼくの顔があった
けれども
水たまりが有ると
ハンドテニスや長縄跳びが出来ない
早く遊びたくて
屋敷の溝まで水路を作った
何人か集まって
水路を延ばしていくと
水路作りに夢が生まれて
庭石を迂回させたり
ダムを作ったり
とうとう水のトンネルまで出来て
木の葉の小舟が流れ
来合わせた蟻がお客になって
あの蟻は何処まで行っただろう
ぼくらの夢も一緒に乗せて
自由詩
蟻
Copyright
イナエ
2015-04-08 18:25:53
縦