グラデュエイション

今日は卒業の日だ
昨日は雨ふりで
陰気で薄暗い一日だった
けさ妻は白髪を抜かなくてもいい
と宣言した
ちょっとほっとした
もう２・３日にいっぺん
２時間ほどかけて
一本一本抜いていた
僕の作業を中止してもいいと
言った
６６歳の妻、白髪をさらすそうだ
ちょっと残念な気もする
これは僕の手作業の成果だと
心の中で自負していた、妻の黒髪
淋しい気分にもなる
老いという逆らい難いものに
抵抗できない人間の空しさ
　でもいい、僕たちには、神様がいる
　君たちにも同じだ
妻の友人である、女性の伝道者と
聖書研究に参加するため
妻は出掛けて行った
　神様、こうしてなんとかして、
友情といつくしみを作ろうとしている
わたしたちを忘れないでください
　黒々とした豊かな黒髪した妻と
楽園に暮らす夢見て、私達クリスチャンは
今日も、聖書を学びそして語ります
　　
　グラデュエイションだった
　今日の月曜日