瞼
草野春心
左脳のなかに
右脳が休んでいる
縁石に腰かけ、私たちは
玉砂利をつかった遊びに耽る
あとほんの少し風向きが変われば
瞼の暗闇にともされた炎のかたちがわかる
犬のにおいがする午後が 今
フィアットの腹の下にもぐりこんだ
自由詩
瞼
Copyright
草野春心
2015-04-03 00:10:23
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