炎
服部 剛
私は自分の体温を知らない。
もし、精神の熱があるなら
暖炉の闇に、火をくべて
――私の熱は昇るだろう。
日常の36°5を演じる
仮面に隠れた炎を燃やし
私は私に、火をくべて
――自ら燃焼するだろう。
この体が溶け去り
この存在が透き通り
ゆらゆら…姿を現す
生ける炎
自由詩
炎
Copyright
服部 剛
2015-04-02 22:52:30
縦