『戦う細胞』
座一




泥に 打ち水まいて
きれいな花だけを 束ねようとしてる
ばれやしないか 鼻先をとがらせて
潜水する ココロのなかみは
あんがい見えるもんだ
表情一つ 連動する動作
発する声のトーンなど

しゃべり過ぎて ボロが出る
『あんたはしばらく黙ってな』
自分に自分で忠告した3分前
舌っぺら リボン結びにしようかね

みんな 自分の 黒い部分と戦ってる
君だけが憎いわけじゃない
バーニングしながら 答えを探している
白点の ぼくを見つけて
黒点の ぼくを潰してくれ

耐えて発さない自分が好きだ
叫ぶことがすべてだと思っていた時間帯がものがたる
誰かが助けてくれる 誰かを待たないで飛び立てる自分が好きだ
容易でない問題に 真正面から向き合える
このましかくな空間が 大好きだ

胸が痛くて 張り裂けそうで
つらぬかなければいられない 一本気
責任感のカタマリで
そう 誰かの言うように
融通がきかない 底なしにクソまじめなやつなんだ


笑いながら
突き刺さる矢を 射る人々
ならば私は それ以上に笑って
夢をけって 走らせて 
それをまた どこまでも追いかけてくんだ

Ipod “感動”のプレイリスト
シャッフル&リピート
躍らせて のぼらせて 掃除をさせてくれる
やるべきことを 楽しむには
煙突の高さも あじわいぶかいプレゼントのようさ

そういうポジティブさと向き合って
これからも生きてゆきたい
もちろん それに伴う痛みも ばら色に抱きしめながら
ドクドクと行き交う 夢と 絶望は
真っ白で 真っ赤で まっさおだよ



再戦

さあ、行こうか










自由詩 『戦う細胞』 Copyright 座一 2015-03-29 22:18:36
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