草野春心



  いかずちが 遠くの空に
  かなしい光をふるわせた
  あなたの膝に置かれていた
  羊の彫刻は床に落ちた



  眠りに似た川の聲は
  月明かりとともに 積み藁へ沈みこむ
  わたしたちはどのくらいひとりぼっちなのだろう
  空の影は白い  なにひとつ 映し出すことができないほどに




自由詩Copyright 草野春心 2015-03-29 21:44:36
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