雪風に埋もれて
板谷みきょう

あの頃の君ときたら
明日しか見ることが出来ずにいたけど
ボクはそれを望みはしなかった そして
解り合えぬまま手探りで心確かめ合って
二人の暮らし夢見ていた 幾つかの夜を過ごし

あの頃のボクときたら 
君さえ信じることが出来ずにいたけど
君はボクを拒みはしなかった そして
遠く離れてボクの心変わりに気付いても
それでも約束信じていた 幾つもの夜を過ごし

ボクの求めに酔い心地で君 初めて肌を許した
寒さが身に染む こんな夜 ひとり炬燵で気に掛ける
今でも何処かで 君は熱い熱いスキムミルク
ふぅふぅいって飲んでいるのかな

あの頃の君とボクは
本当は気付くことを恐れていたんだ
偽りのない心と言葉が そして
君とボクと二人の中で少しづつ
懐かしい思い出に変わる 幾つもの夜を越えて

ボクの求めに酔い心地で君 初めて肌を許した
寒さが身に染む こんな夜 ひとり炬燵で気に掛ける
今でも何処かで 君は熱い熱いスキムミルク
ふぅふぅいって飲んでいるのかな


自由詩 雪風に埋もれて Copyright 板谷みきょう 2015-03-23 20:53:25
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