ぷらしぼめらんこりっく
初谷むい





あの人をスイッチとして両の目にうっすらひろがる海があったね




かぎりなく似ている場所に立っている人差し指のさす系統樹




ゆびとじのきれいなひとでワイシャツの折り目がいつもすこしずれてる




考えるすがたがいつも同じ型なにかになるのを待ってる人よ




プラシーボ効果のすすめ母音がAであることばはわたしのなまえ




つまらない感情論にころされる深夜きおくの弾丸を撃つ




目の白いとこの面積すらもすきだいじにくるんでおきたいこころ














短歌 ぷらしぼめらんこりっく Copyright 初谷むい 2015-03-21 01:34:08
notebook Home