サボテン
梅昆布茶

硬質なおんなと軟弱なおとこ
大切なものと捨てなければ進めない足枷

サボテンのようにわずかな水分で生きて行く
だれもじぶんを交換できないので
大好きなシャツの袖に腕を通す

生きる意欲はほんのちっちゃな努力なんだ
いつもだれかにささえられてあるいはささえて

変換するちからあるいは感性を
交感する宇宙との共存を

ちっちゃな哲学を積み重ねて行く
大きなものはいらない

いまをどうするか考える
そうなんだ

きみの笑顔はたぶん人生の
からっぽな僕のお守りなんですね





自由詩 サボテン Copyright 梅昆布茶 2015-03-20 03:31:44
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