色は匂へど
瑞海




君の髪が香る
桃色の香りがする

君の色は移ろいやすく
シャッターも捕らえられない
閃光 虹色を散らす君
僕の白いシャツはおかげさまで

君の声は
どんな音よりも心地よく
五月蝿いんだ
離れないんだ これは呪文だ

人の目は
光を受けすぎると
何も見えないと聞きました

全力で見る 見えない
君の肌はひかりに
溶けてしまったようだ

色は匂へど
姿は見えぬ
君はどこまで
いってしまったのですか




自由詩 色は匂へど Copyright 瑞海 2015-03-17 20:19:49
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